2013-04-18:夜間練習 深さと幅 & スペースに出す

 
定時ダッシュ。ハヤトに市大会落選の報を、体育館練習前に伝える必要もあったため…
家から中学校の体育館までの道のりを、2人で歩きながら伝える。今回に関しては、細かく伝えられるネタを持っていないので、タンタンと事実だけを伝える。下を向き黙り歩くハヤト。” これからアピールしようぜ! ” と前向きな声をかけながら会場着。
 
20分前に着いたが、既に2002年組が5人。トータル参加者7人。6年生をあわせれば21人。残念ながら、今日もゲームに参加できなかった…残念。今日も、Mコーチが序盤、Hコーチがメイントレーニングをして、最後はゲーム。
 
TRは、一貫して
『 マイボールを奪われない。チャンスを見つけ速くゴールを目指す。 』
ためのもの。今日のTRで、Hコーチから出たキーワードは次。
 
『 深さと幅 』
『 パスコース 』
『 スペースに出す 』
『 事前に確認しておく 』
『 ワンタッチパス 』
 
それぞれのキーワードの意味・目的を、選手達は知っているだろうか?
 
まず大事なことは、このキーワード全てに共通することは、『 早く、確実にゴール前へボールを運ぶための技術 』 であることを理解しておくことが重要。マイボールになった時のファーストチョイスはゴール( に近い選手 )。それを実現するための技術であることを理解することがとても大事だと思う。
 
今日のTRでやった、2vs2+フリーマン3

 
結構メジャーなメニュー。今日は21人だったので7人組。外のフリーマンが3人。このトレーニングメニューでは、5つのキーワードを全部表現することが出来る。
ルール①:フリーマンはライン上の移動(辺を変えるときはコートに入っても良い)
ルール②:フリーマン同士のパス交換OK
ルール③:奪ったら攻守交替・時間制
 
この図の場合、” F1にあるボールを、以下に早く正確にF3に届けるか ” にチャレンジする。( Bがオフェンス、Aがディフェンスとする )

最も早い方法は、F1が直接F3にパスを出すこと。ここは選手達も理解できていると思う。あとは通るか?ということ。この図であれば、当然A1、A2は真ん中の縦パスをケアしているのでパスカットされてしまう可能性が高い。では、どうすれば早く正確にF3へボールを渡すことが出来るかを、判断し行動する必要がある。
 
今回は、その為のセオリーを、2つのキーワードから確認しておく。
 
 
1つ目が、『 深さと幅 』 について。
 
元バルセロナ監督のグアルディオラ氏は、「攻撃、ボールポゼッションの 目的は ボールを動かすことではなく、相手を動かすことにある 」と言ったことがある。では、なんのために相手を動かすのか。それは、もちろんゴールを奪うためである。
 
このオーガナイズで言えば、F3にボールを渡すことがゴールで、そのために相手を動かす。相手を動かすセオリーの基本として、『深さと幅』 がある。
 
簡単に例をあげる。単純に、B2が幅いっぱいまで移動する。つまり ” 幅 ” を取る。そうすれば、A2もマークの原則からポジションを変える。つまり、相手を動かす。すると下図の通り、F1⇒F3のパスコースが広がる。

敵を動かしたことで、パスコースを作ることが出来た。

さらに、B1がゴール方向へ動いて ” 深さ ” を取る。そうすれば、A1も動き、図の青い○の通り、味方が自由に使えるスペースが出来る。

この空いたスペースを、どうやって有効に使うのかが次のステップ。
 
何かに気付かないか?

そう、ボールを中心にバックステップ すればこの形になれるじゃん!
 
 
もう一つが、『 スペースに出す 』 について。
ここでいう” スペース ” とは、” 動いている選手の足元 ” を指す。

B2が幅を取り、B1がボールを受けにF1に近づいてきたとき、フリーな人はF2。

ではF1がF2にパスをするとき、どこに出せば大チャンス?
僕が良いと思うのは、下の図の通り。

 
このプレーを実現するためには、F1とF2のコミュニケーション と、F2が 前に移動するとチャンスだということを見つける力が必要。
 
簡単そうだけど、意識してないと出来ないこと。
 
この2点を、まずは意識していこう。周りの選手から指示の声が出てもいいよね。
 
 
ついでに、F2のランニングに対しピッタリのボールが来た。そこで、ワントラップするのとダイレクトで出すのでは、どっちがF3に届くのが早いでしょう。
 
もちろんダイレクト。
 
ダイレクトで出すためには、『 事前に確認しておく 』 ことと 『 ワンタッチパス 』 の技術が必要。
 
 
ぜ~んぶ難しいことだけど、バックステップすることと、意識することから始めよう!
 
 

Author: tademako

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