4.” 型破り ” の「型」
- 2014年06月27日(金)
- in 00_選手達へ伝えたい20のこと
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「 型破りな人 」 っていうと、どんなイメージだろう。
超有名な歌舞伎役者が、テレビで言った言葉。
『守るということと挑戦することとあってね。両方やっていきたいですよね。よく言うんですが、稽古をして型を持ってる人が型を破るから「型破り」でね、型を持ってない人がただそれをやると「型無し」になっちゃうんだという。』
また、日本の伝統芸能 や ” 道 ” の世界には、『 守・破・離 』 という、修行する人が踏む段階(ステップ)がある。※道とは、剣道・柔道・茶道・書道などのこと
守:基本・基礎を極める段階
破:基本・基礎だけでなく、自分のアイデアや工夫を織り込む段階
離:自立し、自分の形を持つ段階
両方のことは、見事にリンクする。
守ること = 守:基本・基礎を大事にすること
挑戦すること = 破・離:基本・基礎に縛られず、自分のアイデアや工夫を取り込み可能性を広げること
つまり、基礎・基本をものにすることが最初で、とても大事だよ。それが出来るようになったら、自分のやり方を見つけていきなさいね。って言ってます。
※サッカーもそうかもね。守ることが出来れば勝てないけど負けない。でも勝つためには、攻めないといけない。攻める事、それは挑戦すること。
もう分かったと思うけど、「型破り」の「型」は「基本・基礎」という意味。
「 型破りな人 」
基本・基礎を習得し、その上に自分のアイデアやアレンジを加え、最後に自分のやり方(型)を見つけた人
一流といわれる人たちは、型破りであり、” 離 ” の段階の人。
ピカソという画家。「幼稚園児でも描けそうな絵を描く人」って言う選手もいるかもしれない。でも、普通の絵も、ものすごく上手に描ける。箱根の森美術館行って観ると良くわかる。ピカソも、型破りで離の段階の人。
サッカー選手だと、ロナウジーニョなんかはそんな感じかな!?
この人達は世間では天才と賞賛されるけど、この人達は、自分は天才ではないと言う。
それは、 『 型 』 を磨くという 面白くない稽古(練習)に、沢山の時間を費やし、誰よりも努力した自負があるからだと思います。
ここで伝えたいことは、型を破って一流を目指せ!ってことではありません。
絶対 型無し にはなってはいけない!!
ってことです。
サッカーだけでなく、勉強もそう、仕事もそう、人としてもそう。
絶対に型無しになってはいけません。
型無しでは、いつか必ずメッキがはがれる。その時苦しいのは自分。
『 型破り 』 と 『 守・破・離 』 という言葉を覚えておいて。
いつか 「 あぁ~、そういうことかぁ~ 」 って思える日がくると思うから。