4.” 型破り ” の「型」

 
「 型破りな人 」 っていうと、どんなイメージだろう。
 
超有名な歌舞伎役者が、テレビで言った言葉。

『守るということと挑戦することとあってね。両方やっていきたいですよね。よく言うんですが、稽古をして型を持ってる人が型を破るから「型破り」でね、型を持ってない人がただそれをやると「型無し」になっちゃうんだという。』
 
img_1
 
  
また、日本の伝統芸能 や ” 道 ” の世界には、『 守・破・離 』 という、修行する人が踏む段階(ステップ)がある。※道とは、剣道・柔道・茶道・書道などのこと
 
 
:基本・基礎を極める段階
:基本・基礎だけでなく、自分のアイデアや工夫を織り込む段階
:自立し、自分の形を持つ段階
 
 
 
両方のことは、見事にリンクする。
 
守ること = 守:基本・基礎を大事にすること
挑戦すること = 破・離:基本・基礎に縛られず、自分のアイデアや工夫を取り込み可能性を広げること
 
 
つまり、基礎・基本をものにすることが最初で、とても大事だよ。それが出来るようになったら、自分のやり方を見つけていきなさいね。って言ってます。
※サッカーもそうかもね。守ることが出来れば勝てないけど負けない。でも勝つためには、攻めないといけない。攻める事、それは挑戦すること。
 
 
 
もう分かったと思うけど、「型破り」の「型」は「基本・基礎」という意味。
 
「 型破りな人 」
基本・基礎を習得し、その上に自分のアイデアやアレンジを加え、最後に自分のやり方(型)を見つけた人
 

 
一流といわれる人たちは、型破りであり、” 離 ” の段階の人。
 
ピカソという画家。「幼稚園児でも描けそうな絵を描く人」って言う選手もいるかもしれない。でも、普通の絵も、ものすごく上手に描ける。箱根の森美術館行って観ると良くわかる。ピカソも、型破りで離の段階の人。
 
サッカー選手だと、ロナウジーニョなんかはそんな感じかな!?
 
 
この人達は世間では天才と賞賛されるけど、この人達は、自分は天才ではないと言う。
それは、 『 型 』 を磨くという 面白くない稽古(練習)に、沢山の時間を費やし、誰よりも努力した自負があるからだと思います。
 
 
 
 
 
 
ここで伝えたいことは、型を破って一流を目指せ!ってことではありません。
 
 
絶対 型無し にはなってはいけない!!
 
 
ってことです。
 
 
サッカーだけでなく、勉強もそう、仕事もそう、人としてもそう。
 
 
絶対に型無しになってはいけません。
 
 
型無しでは、いつか必ずメッキがはがれる。その時苦しいのは自分。
 
 
 
 
 
『 型破り 』 と 『 守・破・離 』 という言葉を覚えておいて。
 
いつか 「 あぁ~、そういうことかぁ~ 」 って思える日がくると思うから。
 
 
 

Author: tademako

Comments are closed.