ひとりサボるとやられる:祝オリンピック出場

最終戦を見事勝利し、ロンドン五輪出場を決めました\(^^)/~拍手(パチパチパチ)
本大会では、思う存分暴れまくって欲しいですね!

さて、バーレーンとの最終戦。
たぶん、2002年組の多くの選手達がテレビで観たのではないかと思います。
『清武選手のシュートすげぇ~』
『扇原選手のロングパスすげぇ~』
など、色んな感想があると思います。

でも、僕がこの試合で一番印象に残ったのは
『ひとりがサボるとやられる!』
ってことでした。

これは、練習中でも選手達に厳しく伝えていること。必死にボールを追わない。相手を追わない。
ひとりがサボれば点を取られるぞ!と

そのいい例(悪い例?)であり、分かりやすい例がこの日のバーレーンの選手にいたので、動画や写真を使って説明したいと思います。(Youtubeとか便利な世の中ですね)
特に観て欲しいのは、バーレーンの右ボランチ(9番)の選手。

観ました?9番どんなでした?
ちょっと、簡単に解説していきますね。

 

◎16秒(前半1:43)のシーン

扇原選手からDF裏に抜けようとして走り出した大津選手へロングパス。
大津選手が胸で落としたボールを、東選手がシュート。この試合、最初に沸いたシーンですね。

ここで、バーレーンの9番は、原口選手をケアしながら、DFラインとボランチの間(バイタルエリア)を埋めなければいけませんが、原口選手もフリーだし、バイタルエリアもすかすか。しかも、頭を超えたボールを追いもせず、埋め切れていないバイタルエリアにボールがこぼれ、東選手がフリーにフリーでシュートされています。

 

◎31秒(前半18:20)のシーン

ボールを高い位置でカットした山口選手。そこから裏に飛び出した東選手に比嘉選手から縦パス。フリーの東選手のセンタリングを原口選手がヘディングシュート。

ここは、9番だけの問題ではなく、チームとしての決め事の問題もありますが、まずフリーの比嘉選手へのプレスがまったくありません。さらに、9番の前から東選手が裏に走り出していますが、だれもついていかない。更に、裏から走りこんできた比嘉選手にすらつこうとしない9番

 

◎53秒(前半32:34)のシーン

最後尾の扇原選手から、左の高い位置に張っていた比嘉選手へロングフィード。ワントラップして真ん中を突っ込んできた大津選手へセンタリング。ヘディングシュートは枠の外。

これは、前半2分のシーンとほぼ一緒。9番はバイタルエリアも、原口選手も見ていない。さらに、前を走る原口選手に必死についていこうともしていない(完全にサボり)。比嘉選手が簡単にセンタリングを上げるという選択をしたため助かったが、後ろから走りこむ原口選手へのパスなどを選択すれば、ゴール前で数的優位が出来上がり、完全に失点シーンだった。

 

◎1:38秒(前半43:08)のシーン

比嘉選手の決定的なシーン。比嘉選手のスキル不足に救われたシーンです。

9番は、オフサイドをアピールし、DFへの切り替えが完全に遅れています。結果潰すべきスペースにも寄せきれず、フリーでシュートを打たれてしまう

 

◎1:53秒(後半9:32)のシーン

左から崩し、最後扇原選手が先制点を決めたシーン。原口選手が、いったんボールを受けに下がり、左にボールが出た瞬間、一瞬押し上げられたDFの裏へ一気に抜けた動き。この一連の原口選手の動きでDFラインが上下へ翻弄され対応仕切れなかった。そんな原口選手の動きは秀逸でしたが、バーレーンのDFは酷かった。

上図のとおり、これだけフリーなら点が入ってもおかしくない。しかも、この後9番は必死に戻ることをせず、彼のサボったスペースで失点を喫してしまう。

 

◎2:23秒(後半13:38)のシーン

左サイドを崩し、清武選手の素晴らしいシュートで追加点のシーン。
まずは原口選手がボールを持ったところ。

ここからゴールするまでの7秒間、9番と原口選手の動きに注目して動画を見てほしい。
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7秒後のシュートシーンを停止するとこんな感じです。

ちんたら走りすぎ…危機感なさすぎ…必死さ足り無すぎ…言葉も無しです。

と、いくつか分かりやすいシーンを取り上げました。
この内容なら2002年組の選手達にも、『ひとりがサボるとやられてしまう!』ということが理解できるのではないでしょうか。

日本代表の山口選手は、バーレーンの9番とは対照的に、素晴らしい寄せを90分間やり続け、中盤での危ないシーンはほとんどありませんでした。

この試合の勝因は、選手のがんばりの差だったと思います。

選手のみんな、参考になったかな!?
必死にボールや相手に喰らいつかないと、コーチは怒るぞ!!

Author: tademako

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