2012-12-08:練習報告 深さと幅

 
強風吹き荒れる中、大会前日練習。
学校ではやっているウィルス性のおなかの病気。その影響で3名、用事で1名、塾で1名休み。計15名。

本当は試合前ということで、グループ戦術からのシュート練習をやりたかった。
SBを、WGとCFで攻略する方法。
CBを、CFとOFで攻略する方法。

しかし、風が強すぎて、コーンやマーカーでポイントが作れないのと、集中しにくい状況だったのでゲーム要素の多いトレーニングに切り替え。

今徹底的に繰り返している足元のコントロール。コントロール出来るなら、その前の受けれる状況を作る必要がある。その、受ける動作を繰り返すために知っておく必要がある、『 深さと幅 』を伝えた。

「 中盤でギャップに入って受ける 」「 DFラインの裏で受ける 」「 相手を押さえてポストプレーをする 」
ボールを受けるシーンは様々ある。受ける場所だけを見れば個人の技術となるが、チームとして、適切な距離感をもった『 深さと幅 』が無ければ、裏も、ギャップも門も出来ない。

深さと幅をつくれば、ボールが動かしやすくなる

ということを体験してもらうことにした。

 
では、早速トレーニングメニュー
◎ ドリブルシュート
◎ コントロール&パス(ボディーシェイプ)
◎ フリーパス
◎ 4vs4+4フリーマン
◎ ゲーム

◎ ドリブルシュート
練習前に数名集めて自主トレやってたら、練習に来た選手達がやり始めたのでそのまま継続。
やることは超単純。ドリブルしてシュートするだけ。意識することは、キーバーに『 いつ、どこに 』シュートするか分からせないようにすること。分かったらキーバーの勝ち。キーパーが止めれば、思いっきり遠くに蹴りだす!
1vs1は、キーパーとの駆け引き。1vs1だけで伝えたいことが山ほどあるので、別の機会に書くことにする。
それにしても、入らない....

◎ コントロール&パス(ボディーシェイプ)
前回と一緒。
からだの向きを作っても、顔はずっとボールを見ている選手がほとんど...意味無いじゃん...
転がってるボールや、コントロールする選手を見つめていても得点は奪えない。
自分の周りを見て、得点を奪うためにどうするのかを考え、決める時間にしなさい!

◎ フリーパス
これがなかなか面白かった。全てが思った通りになってしまった(しまったってのがミソ)
3チームに分かれて、ペナほどの大きさのコートで、入乱れてののパス交換。するとこうなったというのが次の図。

各チームメンバが固まり、選手の動きはまったくなし。コートの意味もなし。(ま、想定どおりです...)
折角トレーニングしてきたボディーシェイプも発揮する場が無く、ルール追加。

コートを半分にし、『 片方のエリアでは3本しかパスできない 』ルールを追加。強引にサイドチェンジさせる。

ボールは大きく動くようになってきたが、選手の動きがまだまだ少ない。

更にコートを半分(4つエリア)に分ける。
『 一回ボールを受けたら、別のエリアに移動しなければいけない 』ルール追加

動きも多くなり、長短様々なパスを出せるようになった。

選手間の距離・次のプレーをイメージすることが出来ている選手はまだ半分くらい。
受ける為の動きができないのも同じ。出し手から見たパスコースは、相手と相手の間 いわゆる門(上を考えなければ)。これは選手達には伝えてあるし知っている。じゃぁ、受けてはどこに行けばいいのか? 相手と相手の間にいないとパスが繋がらないよね…。ってことに気付き動ける選手は少ない。声かければ意識はする。意識が行動に表れるまで声をかけ続けよう!

運動量もあるので、今後はウォーミングアップなんかで取り入れていこうと思う。

 
◎ 4vs4+4フリーマン
下の図の通り。

今回のポイントは『 深さと幅 』なので、実はポイントはフリーマン。
意図的に、GKやCB、CFの選手を当て込んだ。
CB:余裕を持ってボールをキープできる場所にいれば、落ち着いてサイドチェンジが出来ること
SH:ボールの位置による、上下運動の感覚。特にCBがボールを持った位置によるポジショニング
CF:ボールサイドへの顔出し(動き)
中の4vs4:密集地帯でボールをムリして運ばず、CBを上手に使いサイドチェンジすることを意識させた。
 
なかなか面白かった。4vs4では、ボールを受けられる選手が限られていた。中の選手を少なくし、レベルに応じた選手構成にしないと、出来る選手だけのトレーニングになってしまうようだ。

ここ最近、チーム内の ” 差 ” が、急激に大きくなってきた気がする。

技術だけの差ならいいが、気持ちの差も同じように大きい。

全員に告ぐ  本当にサッカーが好きか?

Author: tademako

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