伸ばすか潰すかは権力者次第

 
夏の高校野球、甲子園。準々決勝なんかは、ドラマの連続で面白いですねぇ。
 
そんな選手達が一生懸命闘い、多くの感動を与えてくれている中、” 権力者 ” がひとつの ” 夢 ” を壊してしまうのではないかという事件が起きました。
 
花巻東の千葉選手は、身長156cmと言う小柄な体格を ” 活かしながら ” 出塁率8割というイチロー選手をも凌ぐ成績を残してきた選手。粘ってフォアボールという印象が強いが、甲子園でも3塁打を打つなど、間違いなく好打者です!
 
体格をハンデとせず、自分の特徴として ” 活かし ” 厳しいレギュラー争いに打ち勝ったのです。誰にも文句を言われないほどの ” 技術 ” と ” 成績 ” を残し続けてきました。
 
しかし、そんな努力や、小さな野球少年達の夢をぶち壊したのは、 ” 権力者 ” でした。

大会本部「紛らわしい打ち方があった」
花巻東・千葉 カット打法できず号泣敗退
 
試合後に、『 怪しいんじゃねぇか。文句言われたら嫌だから一応伝えておくか 』的な対応(完全に僕の妄想であり、なんの確認もしていません)。審判が試合中にアウトにしてないんだから ” セーフ ” なの!あえて注意するなら審判にであり、試合後うだうだ伝えることではない。しかも、文書で「 理解してね! 」って通達されりゃ、『 次からはアウトになるってこと? 』 って捉えてもおかしくないでしょ?日刊スポーツの記事でさえ ” これがバントと見なされる可能性があるということか。” ってよくわからなぇ~てきな書き方なんだから。
 
 
そもそも、” カット ” が、高校野球にふさわしくない!ってことなんでしょうか?青葉が墨谷二中のタニグチやイガラシを潰すためにカットしまくってたシーンがありますが、味方のスタンドから野次が飛んでましたから。まぁ駄目ならルール変えるしかないでしょう。でも高校サッカーで時間稼ぎはフェアじゃないから、DFラインでのパス回し(トリカゴ)やコーナーでのボールキープは禁止!って想像すると、それどうなの?って思うよ。
 
 
 
話がそれてしまいました。
  
実際、人がハンデだと思うことを個性として捉え特徴として活かすことで、一流になった選手達は沢山います。そんな選手達は、アスリートを目指す少年少女に沢山の夢を与えてくれてます。この千葉選手も、数年前155cmの身長で甲子園で活躍した先輩にあこがれ花巻東に入学したらしいです。
 
花巻東野球部には、体が小さくても活躍出来る風土があった。
 
しかし、今回のことで、選手選考が ” 身体能力 ” 優先になるかもしれない。体の小さな選手が活躍できる可能性のある場が、ひとつ無くなったかもしれない。
 
 
中村俊輔・中村憲剛。この2人は、体が小さく強くなかったので、相手と接触しない技術と足元の技術を徹底的に磨きあげ、日本代表にまでなった。
 
元ACミランのガットゥーゾはこう言っている。
” 技術だけなら精々セリエCの水準でしかないオレがAに辿り着くにはだな、それこそ少なくとも人の10倍は走る必要があったんだよ。マジで。そうでなけりゃこの超ド級に下手なオレがあの名門ミランに入って、イタリアを制して、CLにも勝って、挙げ句にW杯まで勝っちまうなんて、奇跡は絶対にあり得なかったよ。 ”
 
リョータは自分の特徴で勝負した
ryota
 
海南の神は諦めなかった
jin
 
すべて、選手の努力があってのこと。しかし、その努力を見届け評価する大人や ” 権力者 ” がいたからこそ、その後の活躍がある。もちろん子供達にとって、指導者は権力者です。
 
 
 
さてさて、怪しいシーンはあるだろうか?
 

 
 

Author: tademako

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