CTC準決・決勝観戦日記 : ボールを失わないために
11月23日(日)は、フクアリでCTCの準決勝・決勝があり観戦に行ってきました。
フクアリでレイソル同士の決勝が行われるという残念な結果でしたが、千葉市の街クラブ単独でありながらベスト4に残った西小中台FCの堂々とした闘いっぷり。昨年花見川区トレセンでも活躍したオオミヤ選手が決勝戦で2点に絡む大活躍。優勝チームの中心選手としての活躍を観戦することが出来ました。西小中台FCのショウマが飛び込んで決めたヘディングシュートからは、選手達の熱い思いを感じることが出来ました。
この大会のハイライトが、千葉テレビで放送されます。
千葉テレビ
11月30日(日) 19:00~19:55
千葉県最高峰の技術を見てみよう!
さて、この試合がU12の育成現場の最高峰の成果発表の場であるとしたなら、この試合から何を感じることができるかは大事なことですよね。
僕が、この準決・決勝を観て感じたことを一言でまとめると
「 ボールを失わずにシュートまで行けるチームは強い 」
ということ。
決勝戦の立ち上がり、キックオフから勢いを持ってプレッシャーをかけていたのはTORでした。でも、最初に点を奪ったのはU-12でした。ボールを得てからは、ボールを失わない。気付くとゴール前までやってくる。数的優位を作ってるわけではないけど、正確な技術でボールを運び、ゴールに繋げてしまう。歓声のあがるようなプレーが出るわけでもなく、坦々とボールが運ばれる。
個々の運動能力に大差は無かったと思います。差は、ボールを失わないという徹底ぶりだったように思います。凄い精度です。この技術力の差は、意識の(積み重ねの)差なんじゃないかと思います。
U-12・右サイドバックの選手が、無理な体勢から大きく縦に蹴った(クリアのようにも見えるプレーだった)。その後プレーが切れた時、監督が身振りを入れながら選手に声を掛けていた。
「あんな遠くの選手にボール蹴っても相手に取られる可能性高くない?どして短い距離でボールをつなげないの?」
って伝えてたんじゃないかと想像してます。
サッカーは、ボールを失わないようにしながら、ゴールを目指すスポーツ。
バスケットボールも同じ
ハンドボールも同じ
ラグビーも同じ
相手の数が少ない場所のほうが、ボールを失いにくい
自分がフリーの場所にいるほうが、ボールを失いにくい
蹴るより、ドリブルで運ぶほうが、ボールを失いにくい
長いパスより、短いパスのほうが、ボールを失いにくい
トラップ(キャッチ)が上手なほうが、ボールを失いにくい
トラップから次の動作が素早いほうが、ボールを失いにくい
相手のいる場所や向きが分かれば、ボールを失いにくい
相手をだます(迷わせる)ほうが、ボールを失いにくい
準備が整っているほうが、ボールを失いにくい
1vs1より、2vs1のほうが、ボールを失いにくい
etc・・・
すべてのトレーニングは、ボールを失わないためにやるのかもしれない。
個人で、ボールを失わない為の個人技術と個人戦術
チームで、ボールを失わない為のグループ戦術とチーム戦術
ボールを失わないサッカー
これが最強なのかも
で、どうすればいいの?
ってのもヒントを貰いました。今年の夏、FCバルセロナと対戦した柏レイソルU-12。その試合を観戦したレイソルU-12所属ハルヒト君のお父さんから聞いたこと。
「 バルセロナは別格。ミスをしない。 」
ボールを失わない
そのための最短の道は、
コントロール(トラップ)・パス・判断で ミスをしない
そういうことなんでしょうね!
稲毛FC R
稲毛杯を観戦していて、パスの技術(精度・判断)の未熟さが目立ちました。
パスはコミュニケーション。
出し手と受け手がいて、パスは成立します。
コミュニケーションであるという部分を、もう少し意識するといいと思う。
その1本のパスには、どんなメッセージを込めていますか?
そのパスを受ける時、どんなことを要求していますか?