オーガナイズは難しい:その①

 
先週末、5、6年生のトレーニングを見学させてもらった。
うちのTOPチームがどんな練習をしているのか興味があったので。

まず、5年生がやっていたトレーニング。トレセンチームがやっていたものだと聞いた。
コーチにトレーニングの目的を確認したところ、『 オフェンスとディフェンス両方のトレーニング 』ということ。



 
このトレーニングは、フィールドプレーヤー同士なら3vs1、DF役がGKならゴール前の2vs1と同じ状況。

オフェンス側が意識しなければいけないことは、シンプル(時間をかけず)で確実にDFを突破することだと思う。

この場合、選択肢は3つ。
1)OF1がゴールへそのままパス
2)OF1がOF2へパスし、OF2がゴールへパス
3)OF1がDFを抜く(交わす)

つまり、キーマンはOF1であり、DFに対しどんな駆け引きをするか で勝負が決まる。

しかし、実際にやってるのを観るとDFと駆け引きをする選手が少ない。そこで、『 DFをおちょくるくらいだましてみよう! 面白いぞ! 』と声をかけたら、意図的に体をOF2側に向けてコントロールしてみたり、キックフェイントを入れたりして、面白いプレーが出てきた。上手くいかないこともあったけど、楽しそうにやっていた。

この OF1のプレーは、2002年組基本テクニックの進化3 のレベル。
来月くらいから少しずつ取り入れていきたい内容なので、とてもためになった。

 
一方、DFにとっては難しいトレーニングだと感じた。

難しい理由は、DFとOF1の距離が、能力に関係なく全員一緒で開始 という点だと思う。

このシチュエーションでは、OFの判断ミス・技術的なミスからでしかボールを奪うことはできない。
(DFの足の速さと、OF1の基本テクニックのバランスにもよるが)

これが試合なら、自分の前で2~3人が完全に突破され、守備陣形が崩壊してしまっている。しかも、相手にはパスコースが1つは確実に見えている(分かっている)。自分は、自身のマークを置いてボール保持者にアプローチしなければいけない。
これ、防ぎようがないです。

『 アプローチ時に、正しいポジショニングを取る 』ことを求めたとしても、状況や能力差によって色々選択肢があるだろう。縦を切るべき状況もあるし、中を切る状況もある。足の遅い選手なら、アプローチしない ことが正解かもしれない。もしかしたら、OF2人の力を判断し 『 劣るほうにボールを持たせるようにする 』 というのも正解かもしれない。

2002年組では、ディフェンスのトレーニングというのをほとんどしたことが無いので、メニューを考えたこともあまり無い。やったことは、基本的なポジショニング(マークの原則)と、1vs1のステップくらい。

 
いや~、オーガナイズって本当に難しい。
特に、ディフェンスのトレーニングは難しい。
 

Author: tademako

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