オーガナイズは難しい:その②

 
先週末、5、6年生のトレーニングを見学させてもらった。
うちのTOPチームがどんな練習をしているのか興味があったので。

の続きで、5年生のトレーニングを見学した後、TOPチームのトレーニングを見学。
僕が見学したときは、こちらもディフェンスの練習中(だと思う。意図や目的を聞いていないので、僕が見て声かけを聞いた限りでの印象)。

まず、オーガナイズはこんな感じ(だと思う)。

TOPコーチが、プレーを止めて指導している言葉を聞いた感じから、ポイントは次の2点だったと思う(違っていたらご指摘を)。
1)受け手(OF1,2)へのアプローチ時の判断(ポジショニング)
2)攻守の切り替え時の判断(ポジショニング)

1)のDF1へのポイントは、状況に応じて優先すべきプレーを選択し実行できているかという確認と指導。
 優先度1:インターセプトを狙う
 優先度2:ムリなら振り向かせない
 優先度3:振り向かせちゃったら、縦に突破させない

2)の切り替え時の判断は、ボールを奪われた瞬間のマークの確認や、DF1が抜かれたときのDF2のカバーの確認等。

僕が、今後求めていきたい 守備者個人 への要求は次の2点。
・1vs1で自由にやらせない(突破させない 、 限定させる)
・トライ & カバー が出来る

このトレーニングでは両方が求められていたので、とても参考になりました。

 
ただ、気になったのがOF側の動き。ボールの出し手と受け手の動きとタイミング。

受け手の動きが 『 奥から近くへ寄ってボールを受ける 』 ことに限定されているようでした(未確認ですが、DFの練習だから受け方を限定していたのかも知れませんし、もっと細かいポジションの設定があったのかも知れません)。

例えそうだとしても、受け手(OF1、2)の動きはどうかなと感じました。

このオーガナイズでは、パサー1とパサー2がパス交換をします。パサー間をボールが転がっている間、誰もパスを出すことは出来ません。つまり、受け手は パサーがボールを蹴れる時 フリー(受けれる状況)でいる必要があります 。しかし、パサー間をボールが転がってる時に、ボールを受けに来る。パサーが蹴れる時にはDFに追いつかれてフリーじゃなくなってます。この、『 受けれる状況 』が ” いつ ” なのか、そして、” その時ボールが本当にくるのか ” を意識して動いている選手は少なかったように感じました。出し手側も、何を基準に出しているのかは、僕からはよく分かりませんでした。
しかし、今回は守備練習。あえてOF側には声をかけないんだと思いますし、それは正しいことだと思います。

しかし、DFのアプローチ時に優先度3で指導されていたのは走力の劣る選手。走力の高い選手がDFをやった時は、優先度3の状況にはならない。

風間八宏が、ある対談で中村俊輔に言った言葉を思い出した。

「 下手に合わせるしかない 」

裏を返せば、「 同レベル以上と相手をしていれば、もっと上手くなる 」 ってことだろう。

我々街クラブは、選手達の技術レベルや運動能力がバラバラなのは仕方ないこと。
同レベル同士だけでトレーニングするなんて出来ません!

それでも、全選手が成長できるトレーニングをオーガナイズするのがコーチの仕事。

いや~、オーガナイズって本当に難しい。
特に、ディフェンスのトレーニングは難しい。

*ディフェンスに特化したトレーニングはいらないんじゃないかとさえ思えてきた…
 

Author: tademako

One Response to “オーガナイズは難しい:その②”

  1. 2013-10-17:夜間練習 要求方法とタイミング « 稲毛FC 2002年組 - 2013年10月18日

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