化学反応

 
アキノリのサッカーノートに、先日の平川SCカップのことが書かれていた。
『 元気がなかった。なぜか分からないが、それぞれ何かがあったのだろう 』
『 僕が声を出し、チームを盛り上げる 』

『 もっと上手になって、もっとサッカーを好きになりたい 』
これは、コウチャンが、トレセン大会を終えてノートに書いた言葉。
※ だいたいこんな感じでした

10日の練習は、久々にアキノリとコウチャンが参加(トレセンで一緒にやれなかった為)

アキノリは、トレーニング中から率先して声を出していた。静かになったことに敏感に反応し、いつも一番最初に声を出していた。トレーニングも常に一番先頭に立ってやってくれる。

アキノリの雰囲気に、コウチャンも反応する。2人で話したのかどうかは知らないが、確実に2人の意識が変わったのが分かる。

僕がプレーに関するポイントやヒントを話しているとき、 『 吸収してやるぞ! 』 という ” 気迫 ” を感じる。今まで小さかったアクションが、大きくなった。トレセンに参加したことで、サッカーに対してより貪欲になった感じだ。

トレセンに参加していた時、2人に伝えたこと。

『 トレセンで沢山刺激を受け、成長してきなさい。
  そして、トレセンで感じたことをチームメイトに伝え、チームを成長させて欲しい。
  君達は、2002年組チームを引っ張るんだろう!? 』

2人は 『 はい 』 と返事をし、そして変化が現れた。本当に凄い選手達だと思う。
 

変化は2人以外の選手達にも起きた。

ハルトは、僕の目を見て頷きながら話を聞いていた。瞬きもせず、ひと言ひと言を逃さないように反応していた。TRでも、” 強いパス ” をコントロールしようと自ら課題に取り組んでいる。
タツキからはオーラが見えた。だるま・市長旗に参加し、2002年組の代表として闘ったいう自覚を持ったようだ。彼のサッカー好きと負けず嫌いがオーラとして表に現れ始めた。
シュンスケの声が大きくなってきた。プレーも安定し自信がついてきた感じだ。
ヤマトもトモヤも、上手になってやろうと1つ1つのプレーを自分で確認しながらやっている。
アオトはノートに 『 上手くなりたい 』 と書いてあった。

他の選手達も、チームの雰囲気に後押しされドンドン変化する。
 
 『 こいつら、本気だなぁ~ 』 

10日のTRは、そんなことを感じながらやっていた。多くの選手達から、『 上手くなってやる! 』というオーラが見えた。 だからこそ、それが見えない選手が目立ってしまう
 
こんな変化が感じられたからこそ、チャンスだと思い伝えた。
 
全員、上手くなりたいと本気で思ってくれ。
  上手くなりたいと思えない日は、TRに来なくていい 』
 
『 上手くなるというのは、今日より明日の自分が少しでも上手くなっているということ 』
 
『 今日のTRは、見ていて本当に楽しかった! 』
 
 
自分達自身で化学反応を起こした選手達。
 
僕の 『 見ていて楽しかった 』 の言葉から、なにかを感じてくれたはず。
 
こいつらは、闘えるチームになると心から思った!
 

Author: tademako

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