1-3-1 と 5つの状況を判断する

 
トレーニングの最後はゲームをやる。
ゲームでは、 『 深さと幅 』 『 ハードワーク 』 が今のテーマ。
もちろん、トレーニングでやっている ” コミュニケーション ” が出てくると更によい。

さてゲーム。
今月から、5人で1-3-1システム。人数とシステムを固定してやっている(ポジションは毎回選手達が相談し変えている)。

理由は、深さ!、幅!、ハードワーク!と言っても、瞬間瞬間でどうしていいか分からない選手が多い。そこで、最低限の役割を持つポジションに配置することで、役割を理解しながらゲームが出来るだろうと考えたため。

最低限の役割は、次の2点。

1) FW-CBが深さ、両サイドハーフが幅を意識するよう、ポジションに明確な役割を与える
2) 完全なマッチアップにすることで、自分の責任を明確にする

図にするとこうなる。(GKは、ゲームのないチームから)


 
役割が理解できれば、やることは分かるようになった。少なくとも、状況を声に出し伝えれば、その状況に応じた対応が出来るようになってきた。でも、” 気付き ” は出来ていない。

次は、『 いつ 』 やるのか、自分で判断することが出来るか。
” 瞬間瞬間の状況を、自分で判断する ” ことが出来るかということ。

ゲーム中には、大きく5つの状況がある(と思う)。

状況1) マイボール
状況2) マイボールになりそうなルーズボール
状況3) ルーズボール(どちらになるか分からない)
状況4) 相手ボールになりそうなルーズボール
状況5) 相手ボール

状況1のマイボールの時。深さと幅を意識する。
状況5の相手ボールの時。自分のマークすべき相手を責任持ってマークする。

難しいのは、状況2~4。

この状況を瞬間的に把握し、次のプレーのイメージや準備をすることが出来るか。
 
特に、FWとCB、つまり深さを作る選手達の判断と、切り替え・実行のスピードは、そのままチーム力の差(つまり勝敗)に大きく現れる。
 
常に変化する状況を、瞬間瞬間で判断し 準備 ⇔ 行動 を繰り返す(やり直す)のはゲーム形式のトレーニングが一番だと思う。

” 考える癖 ” がつき、自分で判断が出来るようになってきたら、システムやポジションの縛りをドンドン外していく。

最低限の役割をこなした上で、自由奔放で、観ている人も楽しいサッカーが出来るようになろう。

 
 
右サイドハーフ(RH)のところで、マイボールになりそうだ!
さぁ、FWはどうする? CH、LHはどうする? CBはどうする?

RHからCBへ落とす ⇒ FWがDFを外して ⇒ CBからFWへ縦パス

...これって、Y字パスのSTEP2と一緒。

1-3-1のシステムにしてるのは、パスのトレーニングパターンを実行しやすいはず という理由もある。
 

Author: tademako

One Response to “1-3-1 と 5つの状況を判断する”

  1. 2013-05-16:夜間練習 ”考える”を考えた - 稲毛FC(FC千葉なのはな稲毛) 2002年組 - 2013年5月17日

    […]   昔の記事で、似たようなことを書いてるものもあったので、参考に 1-3-1 と 5つの状況を判断する   10_練習報告, 99_その他 […]