自然体:『タンタン』 と 『タタンッ』

『タンタン』 組み( ※順番適当 )
コウチャン・ダイキ・ハルト・ユウマ・ハヤト・トモヤ・ケンタロウ・コウキ・チサト・レン・ショウ・ナオキ
 
『タタンッ』 組み( ※順番適当 )
タツキ・アキノリ・ヒカル・リョウマ・ヤマト

これは、最近意識して観ている ” プレーリズム ” の違い。2タッチコントロールの話…だと思った選手も多いと思うが、実はそれだけではない。CLの試合なんか観てると、最高峰のレベルの敵に仕掛けるシーンでは様々な箇所を使って 『タタンッ』 のリズムでプレーしていることが分かる。正確に表現すれば、 タンタン と タタンッ の組み合わせである。
 
『 タンタンタンタタンッタンタン 』
 
方向の変化で勝負するときも、この ” リズムの変化 ” がなければ勝てない ( 絶対的なスピードがあれば別だが )。この ” リズムの変化 ” を習得するために、2タッチコントロールのトレーニングをしていると言っても過言ではない。

では、何を意識すれば 『タタンッ』 の ” リズムの変化 ” が出来るのか。色々観察をし、色々試した結果をもとに1つの仮説を立て、実験してみた。beforeは何も言わずフェイントをしてもらった動画。afterは、仮説を伝えたあとフェイントをしてもらった動画。モデルはもちろんハヤト(笑
 

  
どうだろう。何が違うか分かるだろうか? 『タンタン』 が 『タタンッ』に変わったことは分かってもらえただろうか。
どっちが良い・悪いではない。ただ、『タタンッ』のリズムが出来なければ、あらゆるシーンで苦しむことになる。
 
さて、『タンタン』 しか出来なかったハヤトが 『タタンッ』 が出来た魔法の一言は ” フェイントの前に跳べ ”
 
理屈は整理できていないが、 『タタンッ』 の代表作だと思っているマシューズフェイントを、自分で実際に試してみて感じた動きを一言で表現したら” 跳ぶ事 ” だった。
 
結果、自分が感じていたメリットは、ハヤトの実験映像を見て実証された。
 
まず分かりやすいメリット。
跳ぶ事で、空中では体の力が抜け、自然な姿勢になれる ( これは、コントロールと同じ ) 。上半身に無理な力がどの方向にもかかっていないので、着地した後の動きがものすごくスムースに出来る。さらに、ボールが体から離れない。
 
空中の姿勢と、着地したときの姿勢をみる
beforeの空中姿勢

afterの空中姿勢

 
明らかに、自然に浮いてるのがafter。
 
着地したときの姿勢
beforeの着地した瞬間

afterの着地した瞬間

 
上半身の傾き、左膝の向きを見れば、beforeは左側へ大きく力が向いている事が分かる。その分、右側へ向きを変えるには力が必要。ボールとの距離はどちらが良いかは一目瞭然。afterは、次ボールタッチする足(右足)の膝下にある。このため、 『タタンッ』 のリズムができることに加え、体の移動に合わせてボールを移動させることができる。beforeでは、ボールをさらに遠くへ蹴ってしまうことになる。この辺りも、実際にやってみて確認してみて欲しい。
 
これも静止画で確認する。


 
左がbefore、右がafter それぞれボールを触った瞬間。どっちが良いかは一目瞭然。明らかにafterの方が、自然な体の動きだし、ボールに触れる位置が良い。
 
  
さらに、beforeとafterではもう1つ大きな秘密がある。気づいただろうか?
 
左足をボール横に踏み込む時、跳ぶ足 ( 軸足 ) が違うのだ。
・beforeは右足で跳び、左足で踏み込む。
・afterは、左足でけんけんのように跳び、そのまま左足で踏み込む。
このステップの違いが、リズムの変化 『タタンッ』 を生み出している。
 
静止画で確認してみよう。
 
beforeは分かりやすいのでコメント無し
 

 
 
次は、after
 
1.左足を付いた瞬間

2.左足の次は右足だが...

3.けんけんのように左足でジャンプ


4.ボール左側に左足で着地


 
 
コントロールでもそうだったが、サッカーで跳ぶ・浮くことが重要だということが分かった。というより、” 自然体 ” が重要なんだ。
 
ハヤトとは、もっとスムースに試合でフェイントになるレベルまで練習してみる。これが出来るようになれば、Aチームに近づけるかな!?

Author: tademako

One Response to “自然体:『タンタン』 と 『タタンッ』”

  1. 2013-06-23:練習試合(花見川プリーモ) « 稲毛FC 2002年組 - 2013年6月25日

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