前進するために、あえてバックパス②
体調不良が続き、更新を忘れていた。
前回、バックパスは、ボールを前進させるためには効果的なプレーということで、
「前を向いている選手にボールを預ける」
ことが、前進するために有効だよ!って話を書いた。
実際の試合のシーンをピックアップしてみた。まずは失敗編。是非ダイキに観てもらいたい。
対象は、あの超一流プレイヤーの『 エジル 』 選手だ。プレミアリーグのアーセナルに所属しているスーパースター。この選手の ” 判断ミス ” のシーンを観てほしい。点を奪った赤側ではなく、ボールを奪われた黄色側ね!
よく、” シンプルに! ” とか、” 後ろ使おう! ” とか言われてるじゃん。
こうなっちゃう可能性があるから言われているのが1つ。
さらに、もう1つ理由がある。
それが、「前進しやすいから」。
とられそうになったシーンを抜き取ると下のようになっている。
どう?
このときの、マークの関係を見ると、こんな感じ。
もし、センターサークル内の味方にこの状態からパスが出せたら、こうなる可能性がある。
図でやります。
最初はこんな感じ
これが、バックパスするとこうなるかも
どんどん、ディフェンスの位置が変わっていきます。基本ボールに寄っていきます。
すると、
ボールに喰いつく = 『 背中のスペースが空く 』
そして、どんどん、2vs1が出来上がる!
だから、こんな感じでパスは通るはず!!
シンプルにバックパスをする = 前を向いている選手にボールを預ける ことで
敵が喰いついて、裏(背中)のスペースが空く(広がる)
という ” メリット ” がある事がわかったと思う。
バックパスで最終ラインを喰いつかせ、その裏をつく攻撃動画を少しだけ。(最終ラインが押し上げるのはセオリーでもある)
リバプール:これは上の図に近いね!しかも、ジェラード選手の強いインサイドキック付!FWと息がばっちりだったのでスルーパスが最高にいい選択だったと思うけど、もし息が合わなかったら、中の選手もフリーに ” なった ” から、サイドチェンジってのもありだったかもしれない。
バルサ:ゴール前の駆け引き!
バックパスのメリット(特徴)
・ボールを奪われにくい(逃げられる)
・相手が喰いついて来る
・相手がラインを上げることが多い(ゾーンディフェンスのセオリー)
よって、相手の背中(裏)が空く!
実は、もうひとつメリットがあって・・・
・サイドチェンジしやすくなる
アメリカ女子代表がやってた戦術はまさにこれ。これについては、またいつか。
バックパスは、逃げるプレーだけじゃなく、戦術的に攻撃的な準備だと思えばいい!!
だから、攻撃的な選手だけでなく、ディフェンスやってる選手達も正確で強いフィード力が必要だよ!
>> ケンタロウ、ヒカル、ヒトシ、ハルト、ほか全員!