2013-05-09:夜間練習 個別にメッセージ

 
今日の夜間体育館練習に参加していたのは、6人( ダイキ、コウチャン、タツキ、ハヤト、ハルト、ヤマト )。僕が行ったときにはゲームをやっていた。そんな中で気づいたことと、アドバイスしたこと。
 
まずは全体に言える事。
ミニサッカーということで、前へ前へと早い展開になってしまうようだ。そんな中、もっともっと意識して欲しいと思ったことが3点。
 1) ボールとの距離( 深さと幅にも関連 )
 2) 遠い選手( 逆サイド等 )の関わり
 3) マークの原則

ボール( 味方 )との距離は、常に口酸っぱく言われいることなので特に説明することなし。

2)の遠い選手の関わりに関して。

サッカーでは、ボールからゴール方向に一番遠いところが最大のチャンス

僕はそう思っている。なぜか?
 
敵が少なくて、ゴールに近いから
 
それなのに、一番遠い選手が、プレーに絡もうとする意識やアピールがない。一番遠いところへボールが行くときは、パサーの判断であり、受け手の意志による誘導でないことが多い。実際、DFの裏へのパスはほとんどない。一番チャンスのある場所なのに…
常に関与しようと必死なのは 6年のアキト だけ。
 
3) マークの原則は、ほぼ意識できていない。忘れてしまっている。CBがトップをフリーにするシーンなんかしょっちゅう。攻から守への切替時、まずは自分のマークとボールを自分の前に置くポジションを取らないと!
 
これは、全員が意識して欲しいと感じたこと。
 
と、まぁこんな感じでゲームが続いた。
 
 
では、2002年組選手への感想とアドバイス。
 
【 ダイキ 】
主に、右サイドのDFとしてプレーしていた。
ドリブルで仕掛ける意識がとても高く、チャレンジ精神は素晴らしい。ボールを細かく触れる技術も高い。何よりも、ボールが体から離れないので、ボールを奪われて逆襲を喰らうというシーンはほとんどない。DFでも、1vs1で当り負けすることはなかった。
もっと勝負するために、リズムを変える( 止まる ⇒ 動く ) ことを意識したほうが良いということを伝えた。
 
更に、次のステップに行くには次のことも意識して欲しい
・左足
敵と向き合ってドリブルを始めると右足しか使わない。交わすパターンは、ルーレットか右アウトへのスピード勝負。左足も使ったダブルタッチやキックフェイントのような、左右の動きがあるフェイントに挑戦して欲しい

・状況判断( 選択肢 )
上にも書いたが、『 右のDFで、右アウトに交わす 』 ことが多かった。で、その後どうする?

ダイキの選択基準が、こんな感じになっているように見えた。
 敵が真正面にいる ⇒ ドリブル
 敵が真正面にいない ⇒ パス 

真正面にいる敵を ” 1人で抜く ” には、敵を食い付かせるか、敵を逆に動かさないとなかなか難しい。さあ、どうする?
 
 
【 コウチャン 】
主に、真ん中でプレーしていた。
ボールに絡もうと、攻守にわたってハードワークしていた。しかし、真ん中の密集地帯でのプレーが多くなり、なかなか苦労しているように感じた。真ん中でポストプレーのようにくさびで受けた後、ことごとく奪われていた。本人のサッカーノートには、「ドリブルの自主練をする」 ということが書かれていたが、このあたりのことを意識していたのか確認してみたい。

アドバイスとしては、ボールを楽に受けれる位置を捜すこと。その為に、ボールに寄らず、まず離れることを伝えた。つまり、バックステップ、サイドステップを使って距離を取ることだ。
 
持つ・放す(止める・蹴る)技術は一定水準以上のものがあるので自信を持っていい。しかし、「寄る」⇒「コントロールする」⇒「振り向く」⇒「取られる」パターンがとても多かった。常に安定したプレーをするために大事なことは、 ” 状況把握 ” 。
本当に振り向いて大丈夫? 敵はどこにいる? 味方はどこにいる? 振り向いた後何をする?
 
まずは、バックステップやサイドステップを繰り返しながら、” 敵を良く観て ” みよう!
あと、基本的なことだが、” 半身で寄って 半身で受ける ” ことを忘れてる。半身でプレーすることで、「コントロールする」⇒「振り向く」の2回の動作が 「コントロールする」 の1回になり、余裕ができるようになる。 
 
最後に、日本代表本田圭佑選手の動画をはっておく。中盤真ん中でのボールの受け方、受けた後のターンの仕方、狭い位置でのボールキープの仕方。全てが参考になると思う。ポイントは、 ” 焦らない ” と ” 早く観る ” かな。
 
 
【 タツキ 】
色んなところでプレーしていた。
相変わらずクレバーなプレーをしていて、安定感は抜群である。瞬間の状況把握力も高く、複数の情報をインプットできている。何より、プレーをするときの体の向きが最高に素晴らしい。
個人技術的には、パスの精度と強度を高める意識を持って欲しい。
そして一番は、 ” プレーエリア( パスの距離 )の拡大 ” を目指して欲しい。一番遠いところにあるチャンスを使える選手になって欲しいし、なれると思う。
 
 
【 ハルト 】
主に、左サイドのDFとしてプレーしていた。
すまないが、良くも悪くも印象に残るプレーが観られなかった。どちらかといえば、安全なプレーが多い。
折角のトレーニングだ。パスの強度を高める意識を持ってやってきたんじゃないか。パス一発でチャンスにするような ” チャレンジ ” をしてみよう。FWを走らせてみたらどうか? 浮き球パスしたらどう? シュートも打てるんじゃね!
チャレンジした結果、失敗してもいいじゃないか!そこには、成功するための・上手くなるためのヒントが落ちてるはず。
 
 
【 ハヤト 】
主に、右サイドの前とDFを交互にプレーしていた。
「 声 」による存在感は良く出ていた。オフェンス時のボールを引き出す声・ディフェンス時、コーチングの声も出ていて頼もしさを感じるくらいだった。
やはり最大の課題は、「 アプローチ時の距離感 」。 ” 行かない ” ことが良いこともあることをそろそろ理解し判断と実行に移したい。
もっと沢山ボールを受けるために、バックステップとサイドステップをしながら、敵をよく確認してみよう。折角声を出してアピールしても、すぐそばに敵がいればパスは出てこない。
 
 
【 ヤマト 】
主に右サイドの前でプレーしていた。
この1ヶ月で一番伸びたと感じた。もともと一番伸び代が多い選手だったことに加え、高いレベルで揉まれ続けていることがとても良い方向に表れていると思う。自信が持てるようになったようで、プレーに迷いがなく思い切りがよくなった。ここからは、細かい技術力のアップを期待したい。今、技術をつけないと将来苦労する。

彼には、手の使い方をアドバイスした。スピードで敵をぶっちぎれるFWではないので、DFに追いつかれることがある。ここで、相手に背中を向けて止まってしまうという ” 悪い癖 ” があるのだが、その癖を直すより ” そのまま突破できる選手 ” になってほしい。そこで使える技術が、手を使う技術。
 
前腕 を 敵の 胸から腰あたり にぶつける
※押すんじゃない
  
こうすれば、敵は一瞬止まるか、体制を崩す。その瞬間に相手の前へ入ってしまえば突破できる!
この原理は、ポストプレーなどで相手を背中にしょっているときの ” 背中 ” の使い方でも同じことが言える。
 
以前載せた、中田英寿選手のプレー集を観てみたらいい。手を中心に。
中田英寿 プレー集
 
 
6年生に帯同している各選手とは、なかなか個別に話せる時間がなく残念だ。やはり、プレーしている場でアドバイスすることが一番選手達に響くと思う。日曜日の朝枠では、個別への声掛けを意識してみる。
 
本田選手の動画。彼くらいボールを預ける安心感があると頼もしい!
 

 
 
最後に、最近では、大会に出場しない選手で参加しているのはハヤトだけになった。その中で、必死にひるまずやっていることに ” 気持ちの成長 ” を感じる。上手くなるよ、ハヤト( 親父として、そこが嬉しい by 親馬鹿 )。
 
 

Author: tademako

One Response to “2013-05-09:夜間練習 個別にメッセージ”

  1. 大きく蹴るという選択 - 稲毛FC(FC千葉なのはな稲毛) 2002年組 - 2013年5月29日

    […] 参考記事:2013-05-09:夜間練習 個別にメッセージ    そこに、最も早く・確実( 正確 […]