ワンツーを考察する

 
土日は雨の影響で、2002年組のTRは中止となってしまいました。そこで、土曜は雨の中ハヤトを連れて、僕のフットサル練習に参加。7~8点取らせてもらってたかな。色々考え方はあると思うが、 ” 大人と一緒にサッカーを楽しむ ” のは本当にいい経験になってると思うし、僕なんかがサッカーを教えるよりよっぽど身に付くことが多い気がする。日曜日は全少予選と、JEFの試合を観戦。ま、それなりにサッカー三昧な週末を過ごしました。
 
で、日曜日の午後。3年担当のKコーチがTRに出かける前に声を掛けてくれた。
Kコーチ:「 ワンツーの練習には、2vs1ですかね? 」
僕:「 それが良いと思いますよ 」
  ・・・
本当にゴメンナサイ。ワンツーの練習と聞いて、なにも思いつきませんでした...
『 分かりません! 』 と答えるべきでした...。
 
 
自慢にはなりませんが、2002年組は 「 ワンツーの練習 」 というものをしたことがないのです!過去の記事を検索しても、ワンツーの練習がない...唯一あったのが、朝練でやった『 密集地帯でのワンツー突破 』くらいでした。
※参考記事:朝練:ワンツーの駆け引き
 
 
さて、前置きが長~くなってしまいましたが、折角機会を頂いたので 『 ワンツー 』 に関して考えてみたいと思います。
 
まず、今回考察するワンツーを、次のように定義します。
 
『 2人の選手間で2本のパスを使い、1人以上の敵を突破すること 』
超簡単に言ってしまえば、 ” パス交換で敵を突破 ” すること。あくまで、 ” 突破 ” をテーマにします。
 
そこで、” 突破 ” する方法を挙げてみるといくつかあることが分かります。

・ドリブル
・スルーパス
・スイッチ
・オーバー
・ワンツー
・3人目の動き
 
そして、それぞれの突破方法は、選手のその時の判断で選択されます。
 
では、次のような状況のとき、自分(FW1)はどのようなプレーを選択するか。

ワンツーが成功しそうな状況であっても、俺ならドリブルだな…という選手も当然います。
 
つまり、 FW1がワンツーをしたい!という判断があって、初めてワンツーになるかもしれない ということ( かもしれないというのは、FW2がリターンしない可能性もあるから )であり、ワンツーする場所や場面というのは決まっていない。
 
『 突破の方法は、FW1の判断次第で決まる 』
『 ワンツーになるかは、FW2の判断次第で決まる 』
 
 
そうは言っても、ワンツーが有効な突破するための方法であることは間違いないので、ワンツーについて深堀していく。

1.ワンツーのパターン
まず、ワンツー突破の型を整理すると、大きく ” 3つのパターン ” があることが分かった。

・Aパターン:縦 ⇒ 横
  くさび( ポストプレー ) のようなパターン
・Bパターン:横 ⇒ 縦
  バルセロナの最後の崩しで使うことが多いパターン( 斜めでやる ” く ” の字型もこれに含む )
・Cパターン:縦 ⇒ 縦
  2人だけの関係ではあまり見ることはない。FW1が作ったDF1の裏のスペースに
  抜けるのは、第3者(FW3)であることが多い。
・崩しのパターン
  これはワンツーではないが、僕が思っている 『 相手を崩したときの最終形 』
  
 
2.ワンツーの成功とは
 
上図のパターンになぜ ” 崩しのパターン ” を載せたかというと、ワンツーが成功したときの状況と同じだから。
 
全てに共通していることは
・FW1は、前向きにボールを保持している
・FW1は、DF1の裏を取っている
 
ワンツーのあとこの形になっていなければ ” 突破したとは言わない ”
 
 
2.ワンツーになりやすい状況
ワンツーは、FW1とFW2の判断と選択によって成り立つかどうかが決まることは先に書いた。しかし、ワンツーになりやすい状況があるということを理解しておく。
 
FW1がFW2にパスした後、ダッシュする( Give and Go )
FW2がボールを受ける時、前を向いていない(横、または後ろ向き )

この時、FW2がボールを受けた時の選択肢が少ないことと、FW1の動きが見えていることで、FW1へリターンパスが出る可能性はとても高くなる。
 
 
4.ワンツーのメリット
次に、ワンツーのメリットを挙げておく。

メリット1
FW2方向に敵が向く( 集まる )ことで、FW2の周辺のスペースが空く。特に、FW2の前方が空いた時は、積極的に狙いたい。( とくにBパターンで、DF2がFW2に喰い付いたときの裏のスペース )

メリット2
パスは人の動きより速いので、DFを翻弄出来る。右へ行ったと思ったら、もう左へ行っていた。つまり、DFを完全に置き去りにすることが出来る。ドリブル突破のような、人の動きでしか敵を動かせなければ、置き去りにはなかなか出来ない。
 
 
5.ワンツーのリスク
それはずばり、パスカットからのカウンター。これはパスを使う時点で当然発生するリスクである。このリスクを少しでも回避するために、次回の記事で書く、個人技術を高めるしかない。
 
 
 
 
これらのことを理解したうえで、ワンツーで使う技術を洗い出し、TRメニューを考えてみたい。
次回は、ワンツーで使われる技術を洗い出す。
 
 

Author: tademako

One Response to “ワンツーを考察する”

  1. 2013-12-14:練習報告 突破する力 « 稲毛FC 2002年組 - 2013年12月16日

    […] ワンツーを考察する   ・ドリブル ・スルーパス ・スイッチ ・オーバー ・ワンツー   […]