ジェフvsガンバ:チャレンジ&カバーをサボった結果
- 2013年07月12日(金)
- in 49_守備
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今日の体育館練習は参加できず…皆勤記録が途絶えてしまった。
ということで、練習報告も出来ないので、いまさらながら日曜日に行われたジェフvsガンバから得点シーンを中心に振り返ってみます。
2002年組諸君。とてもいい例があるので、よく確認するように!!
この日のガンバディフェンスは、ボランチとセンターバックの間のゾーンが ” スカスカ ” 。ここをジェフが狙い、見事得点に結びつけたという試合でした。
まずはハイライト動画
1点目の米倉選手のスーパーな動きから、スーパーなシュートで先制したシーンを振り返ります。
シーン1:” バイタルエリア ” でフリーになった選手へ楔のパス
シーン2:楔のパスを受け ” バイタルエリア ” で余裕のトラップからパス
シーン3:楔からの横パスを、” バイタルエリア ” の中からドフリーでスルーパス
シーン4:米倉選手の抜群の動きでオフサイドを潜り抜け突破に成功
まずはジェフ。
これは、本当に素晴らしい崩しでした。スペインリーグを観ているようです。受ける位置・タイミング・精度 全てが完璧です。
では、この日のガンバディフェンスの問題はどこでしょうか?
多すぎて・・・
というのは無しで、1つだけあげるなら。
僕は、左CBの判断力に問題があったと思います。
まず、シーン1。
フリーで受けた田中選手にアプローチする選手は誰であるべきだと思いますか?この位置ならば、左CBの選手だと思います(マンツーマンが戦術なら違うかもしれませんが、あきらかにマンツーマンではなかったでしょう)。楔のボールが蹴られた瞬間に、左CBは反応し、 ” チャレンジ ” を開始しなければいけません。
その結果がシーン2。
田中選手がトラップをして方向を変えている、つまり時間があったにも関わらず、” だれもチャレンジしていない ” 。米倉選手の動きなんかも観えて、サイドへの警戒もあったかもしれないが、このエリアはプレスをかけるべきでしょう。チャレンジしないため、次の写真のような状態です。※ボランチ2人(日本代表選手)の動きの散漫さも気になりますが、あえてディフェンスラインだけに注目します。
もし左CBが、パスが出た瞬間にチャレンジしていたらこんな感じになっていたはず。
チャレンジがあれば、カバーも発生する。だから、右CBと右SBがボールサイドへ寄りながらカバーポジションを取る。” 斜め後ろ ” にポジションする。ゴールを中心にディフェンス陣が ” 絞り ” ることで、DF間のスペースを狭くすることが出来るはず。この動きがあれば、この時の失点はなかったかもしれない。シーン2と比べてみれば、どちらのほうが危険度が高そうかひとめで分かる。
シーン2
シーン2:もし、チャレンジ&カバーが出来ていたら
※ここまで加工すると、ボランチや左SBも移動したくなる。本当に集中が切れてしまった瞬間という感じで情けない…
ジェフの2点目(てか、ガンバは0か)のガンバディフェンス(左CB)の対応もおかしい。
四角が右CB、丸が左CB。それぞれの、チャレンジ&カバーを確認してみよう。
シーン1:ルーズボールに両チームの選手達が向かう
シーン2:ジェフがボールを奪い、右CBを引っ張り出したところでパス
シーン3:ゴールまでの道がフルオープン状態で、強烈なシュートが炸裂する
どうです。左CBの対応おかしくないですか?特にシーン2の場面。右CBのカバーなんて全く出来てません。
もし、この位置にカバーできていれば、あんなにドフリーでシュートを打たれることは無かった。
ジェフのこの2得点、ガンバはやるべきことをシッカリしていれば防げたかもしれない。
ハルト、ヒトシ、今意識してやるべきことだよな。プロだって難しいことだけど、君達なら出来ると思って教えている。40分集中を切らさなければ、一生の楽しかった思い出になるかもしれない。神経を研ぎ澄ませ!!
ジェフのディフェンスは、序盤こそ厳しかったが1点を先制してからは素晴らしかった。前からディフェンスが出来るようになり、中と外の関係が良くなった。ブルーチームがやろうとしている守備戦術と同じことをやろうとしていた。
この試合は、ジェフの勝利 & 色々勉強になるいい試合だった!!
てか、米倉選手の代表はありじゃね!!
[…] ※ガンバの守備の問題点は、こっちの記事:ジェフvsガンバ:チャレンジ&カバーをサボった結果 点とろうぜ! […]