リフティング

 
今回 ” は ” (も)、僕の私見です。
 
 
「リフティング100回とか出来なくても、楽しければいいんじゃないの?」
 
嫁が、知り合いの方から質問をされたそうです。
 
結論から先に言えば

「サッカーをもっと楽しむために、リフティング ” も ” やる」
 
んだって思って欲しいなと。
 
そもそも、リフティングやってる時って楽しくないの?ってことなんだけど・・・。おそらく、ノルマを与えられ「やらされている」感一杯なんだろうと推測し、なぜ、親やコーチは、リフティングをやらせようとするのか?ってことについて僕の意見をまとめます。
 
 
まず、僕は 「リフティング遊びを沢山やろう」 派です(になりました)。
 
” リフティング出来たらドリブルがすごい上手になる ” とか、” キックがすごい飛ぶようになる ” といった、” 技術的根拠 ” は持っていません。ただ、サッカーが上手になるためには、とても良いトレーニングだと思っています。
 
 
 
◎サッカーを楽しむために
 
質問者の言うとおり、「 楽しければいいんです 」。じゃ、「どうすればもっと楽しくなるか?」ってところを追求すると、 「サッカーが、もっと上手になること」 だと思っています。
 
僕は、みんなにサッカーを大好きになって欲しいと思っています。だから、選手達には、上手になりたいと想うことを必須にしています。
 
 
 
◎サッカーが上手になるってなに?
 
では、なにが上手になるとサッカーが楽しくなるでしょうか?
 
もちろん 「 ボール扱い 」 でしょう。
 
サッカーはボールを足で操り、ボールをゴールへ入れるスポーツです。様々な技術や役割がありますが、ボールを足で扱えなければ、サッカーをしているとは言えないと思います。走ると同時に足を使ってボールを扱うという、とても難しいことをやらないといけません。そんな中で、ボールが自分の思ったとおりに扱えるようになってくれば、自然と楽しさが加速していきます!
 
 
 
◎どうすれば上手になるか?
 
ここが、ポイントです。
 
漢字が覚えられない子供に、どういうアドバイスをしますか?
覚えるまで書こう! とか 100回書こう とか言いませんか?
 
サッカーも一緒だと思います。ボールを思い通りに扱えるようになる為には、沢山ボールに触ることです。
 
2002年組では、 ” 1ヶ月で1万回ボールに触ろう! ” と記入シートを配ったことがありました。触って欲しいという願いと、少しでもモチベーションがあがるように考えただけで、メニューとかはなし。
 
なぜなら、上手になるために、魔法のようなトレーニングはありません
 
自分で、沢山ボールに触るしか、方法はありません。
継続して、ボールに触り続けるしか、方法はありません。
 
子供達が、自ら沢山ボールに触る環境が大事です。
 
 
◎リフティング
 
沢山ボールに触り、継続してボールに触る。その手段として、リフティングはとても有効な方法だと思います。 1人でも楽しくボールに沢山触れる遊び の代表だと思ってますから。
 
リフティングの良いところ
 
・沢山ボールに触る
・時間もスペースも少しでいい
・目標が立てやすい
・絶対出来るようになる
・バリエーションが豊富
 
玄関先で、1日10分リフティングすれば、最初の頃でも軽く300回はボールに触れます。毎日やれば、9,000回/月。回数はどんどん伸びるので、どんどん楽しくなります。100回なんてすぐ出来るようになって、そんな回数じゃ物足りなくなってきます。
※参考記事:絶対出来るようになります:リフティング
 
100回くらい余裕で出来るようになれば、ボールに触る ” 質 ” も高めることが出来ます。質ってのは、個人の ” 感覚的なもの ” だと思っています。「 ボールを自分の意思でコントロールしている 」 感覚が身につけば、質は高まっているんじゃないでしょうか。100回くらい出来るのであれば、あえてノーバンでないといけないってこともないと思います。ずっとワンバンでも良いし、3回ノーバン1回ワンバンを繰り返すとか、3回やったら1回転するとか。足の裏でワンバンドリブルとかもありですよね。
 
思ったとおりにボールを操れるようになるという目的に沿ってれば、何でもOKだと思います。
 
 
ただ、回数や時間を目標として数値化することは、子供のモチベーションを高めるときに有効です。
 
とっても単純な例ですが、
 
Step1 100回やろう
Step2 この円の中で100回やろう
Step2 この円の中で、30秒で100回やろう
 
と、ちょっとずつステップアップするだけで、求められる ” 質 ” はどんどん追加されていきます。クリア出来るようになれば、その分、「ボールを自分の意思でコントロールしている」という感覚を、選手達も感じると思います。こんな感じで、” 目標 ” を作っておくと、継続しやすくなると思います。
 
 
 
 
よく、 ” リフティングをやっても意味がない ” みたいな論調があります。僕がコーチ始めた頃もそんな雰囲気でした。これって、「 限られた練習時間内にやるのはもったいない 」 っていうことだと思っています。
 
感覚的に、 「 リフティング ” の ” 練習 」 になってしまうんじゃないでしょうか。シュート ” の ” 練習 とか ロングキック ” の ” 練習と同じ様に考えてしまったら、意味無いよねってことになります。
 
でも、本来の目的を考えて同じように表現するなら 「 ボールを自在に操るため ” の ” 練習 」 をするのであって、そのオーガナイズが、” リフティング遊び ” ってことなんです。
 
「リフティングが上手に出来ません」っていう方もいますが、そんなので技術の優劣は測れません。ただし、「ボールを自在に操れますか?」ってことです。
 
 
リフティングによって、ボールを自在に操れる ” 感覚 ” を磨きます
 
 
感覚が磨かれれば、サッカーがもっと楽しくなります。
 
 
究極は、こんな感じになります。
 

 
こういうことです。
 
 
 
 
もっと上手になって、
もっとサッカーを大好きになって欲しいから
 
リフティング遊びして、沢山ボールに触ろうよ!って言っているのだと思います。
 
子供達に継続して頑張って欲しいから、100回という分かりやすい目標を掲示したのだと思います。
 
 
実は、リフティングじゃなくても良いかもしれません。沢山ボールに触れる楽しいことがあれば。ドリブルでも良いし、壁キックでもいいです。毎回友達とミニゲームするでもいいでしょう。ボールに触っていれば、触らないより絶対上手になります。
 
 
 
その中でも、リフティング遊びは、沢山ボールに触るための動機付けや目標を立てやすいから、自主練に適していると思います。
 
 
 
僕は 自由自在にボールを操る感覚を掴む為に、 ” リフティングして遊ぶ ” のは有効だと思っています!!
 
 
 

Author: tademako

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