コントロール 状況と判断の関係

 
19日の朝枠でゲームをしている時、監督から言われたこと。
 
「 スペースにコントロールすることが次の課題ですね 」
 
その通りです。目の前にスペースがあっても、足元でコントロールする選手がほとんどなんです。実は、それだけではないんです。いつも、どんなときも足元にコントロールする選手ばかりなんです。

つまり、「 考えて、コントロールする 」 ことが出来てません。
 
” 考える ” を、前回の記事の通り置き換えると
 
「 状況を把握し、判断し、コントロールする 」

 
ずばり、2002年組の選手達は、これが出来ていません。なぜなら、 ” 把握するもの ” 、 ” 判断する選択肢 ” 両方を知らないから。知っていても、プレー中に使うためのトレーニング(経験)不足なんです。
 
これは、選手の問題ではなく、仕方ないこと。4年生の時、 ” プレー中に考える ” というトレーニングをほとんどやってませんので。これから、意識して取り組まなければいけないことなので…。
 
 
ということで、 ” 状況を把握し、判断し、コントロールする ” 為のヒントを教えます。
 
 
1.状況を把握する 
 

 1)敵の距離
 2)敵の場所

 
この2つが、コントロールするときに把握しなければいけない状況です。だから、必ず ” 敵 ” を観なさい!
 
” 近くにいる敵 ” を観なさい
 
 
2.判断(実行)の種類 
 

 ・逃げる( いなす )
 ・運ぶ
 ・正対する

 
この3つのうち、 ” どのコントロール ” なのか決めなさい!
 
 
さて、この状況を把握することと、判断の種類の関係は非常に簡単で、次の表の通りにまとめられる( 一般論だと思うけどどうなんだろう… )。
 
3.状況と判断の関係
 

  距離
近い 遠い
場所 逃げる( いなす ) 運ぶ・正対する
逃げる( いなす ) 運ぶ・正対する
逃げる( いなす ) 運ぶ

 
この表を見れば、 ” 敵との距離を把握することが最優先 ” であることが理解できる。
 
ざっくり言えば

『 敵が近ければ ” 逃げろ( いなす ) ” 』
 
ということである。
 
 
それぞれの判断を絵で示す(もちろんこれだけではありません)
 
● 逃げる(いなす)

● 運ぶ

● 正対する

 
 
それぞれの距離感は、選手によって異なる。

チャンスなら行け、むりなら逃げろ、どっちでもなければ まず正対しろ

これだけのこと。
 
 
余談
 
よく 『 向かってくる敵方向にコントロールしてはいけない 』 と指導するが、上の表から、半分正解で半分不正解だということが分かる。上の表で言えば、敵の場所が ” 前 ” の状況で、近ければ ” 逃げる ” ために、正面にコントロールしてはいけないケースが多い。しかし、距離があれば、あえて ” 正対 ” するために正面へコントロールすることは良いプレーだと考える。
このあたりのことは、過去の記事 『 正対することが最優先だと思っている 』 で書いたとおりである。
記事を抜粋する

【 コントロールが重要な理由 】
・正対する相手に距離をとらせ、時間・距離・選択肢の余裕を作ることが出来る
【 敵をいなすコントロールとは 】
・敵と駆け引きし、敵がボールを奪いにくる場所とは ” 違う場所 ” へのコントロール
 
では、いつ正対する場所へ置き、いつ駆け引きして違う場所へ置くのか。つまり、いつ駆け引きをするのか?これは、相手との距離感で決まる。ざっくり言えば次の通り。
 
・相手が飛び込んでくる  ⇒ 駆け引きし、違う場所へ
・相手が飛び込んでこない ⇒ 正対し、相手を止める

 
 
逃げる( いなす ) コントロールに関しては、以下の過去記事を参照。
敵をいなすコントロール その1:定義
敵をいなすコントロール その2:守備者のセオリー
 
 

Author: tademako

One Response to “コントロール 状況と判断の関係”

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