稲毛FC 2002年組

全員で ”相手の背中をとる”　をやる！　

　
先日のTRでのゲームを見ていたポイント

・次のプレーをイメージしているか
・ボールを受ける時のポジショニング
・パスを出すタイミングを意識しているか

この３つを見事に表現している動画を発見しました。

２０１２年Ｊ１リーグ第１２節　川崎フロンターレ　vs　大宮アルティージャ

まずは、３つのポイントを意識して動画を観て下さい。


　　
川崎フロンターレを応援されている方の動画集だと思いますが、数ある動画の中でこの試合は特に素晴らしいシーンが多いと思います。
　
　　
とにかく、ボールを受けようとする選手の、マークを外す動きが素晴らしい。
それも、一人でなく、何人もが一斉に動き出すんです。

　
『　マークを外す　＝　相手の背中を取る　』が、僕が求めていきたいプレー。
選手達にもそうやって教えていきたいと思っていたら、最高の教材を発見してしまいました。
　
　
動画の中から、いくつか特徴的なシーンを紹介します。
※長文です。画像は、１つづつ拡大しながら見て下さい。　
　

◎　1:08からのシーン　

右サイドからボールを受けたＭＦが、目の前の相手を交わした後、前の空いたスペースにボールを運びミドルシュートを打つというシーン。
このシーンで見て欲しいのは、相手を交わしシュートをした選手ではなく、前線にいる２人の選手の動きなんです。

ボールを持った選手が、相手を交わし前を向いた瞬間。
左上の選手は、相手の裏にいて、パスを受けられる状況ではない。

次の瞬間、相手の前へ一気に飛び出し、その後素早くターンをすることで…

相手の背後ににポジションを取ります。
左サイドの選手は、ボールウォッチャーになったＤＦの背後に一気に走りこむ。

結局パスが出ることは無かったですが、前線の選手がこういった動きを繰り返すことで、ＤＦは混乱してきます。
とても大事な動きをチームとして徹底していることが分かります。

　
◎　1:22からのシーン
　
このシーンは、素晴らしい連動を見せています。ハーフェーライン手前から、たった3本のパスで、相手7人を翻弄してしまいます。

このシーン。多くの選手は、ラインに張った左サイドの選手にパスしちゃうんじゃないかなぁ。
それが、前回書いた、『相手を助けてしまう』プレー。
しかし、このチームは果敢に相手の背後（門）に顔を出しボールを受けようとしている。しかも二人も！

ボールを受けれなかった選手が、すぐ次の相手の背後を探して見つけている。
これが、相手を見てプレーする大切さ！

当たり前のように、相手の背後（門）に顔をだし、二人のイメージは一致。
更に、前線のＦＷがすでに準備をしていることが素晴らしい！

背後でボールを受けた瞬間、超ドフリー状態。
そのとき、パスを出した選手、逆サイドの選手がしっかりパスコースを作っている。
そして、ＦＷの選手は ”ここへ出せ！ ”って　手で合図を送りタイミングを計ってる（素晴らしすぎる！！）

あとは、タイミングを計って、パスを出す・動き出すを実行するだけ。
残念ながら、パスを出すのが少し早かったためＤＦに気づかれカットされてしまいましたが…

たった3本のパスと選手達の的確な動きで、相手ＤＦを翻弄した素晴らしい攻撃だと思います。

　
◎　3:15からのシーン（得点シーン）
　
相手を外すプレーが、とても分かりやすく見せてくれているシーン。
相手の動きの ”逆” に素早く動き、相手の裏を取る。

ボールは左サイドの選手から中の選手へ。
すると、当然ＤＦは、左側（ゴール側）を防ぐために動き出す。
その動きの逆をとり、一気に背後へ走り出す！！

最初に裏を取る動きをした選手とともに、パスを出した選手も一気に相手の背後へ！

相手の背後を取ったところへボールがくれば、当然　自分がゴールに近い位置でボールを持てる。
あとはゴールを決めるだけ。このシーンでは、最終的に、後から走ってきた選手がゴールを決めている。
まさに、厚みのある攻撃が完成したシーン！！

　
　
さあ、一通り確認が終わったら、もう一回動画を観て、確認してみよう！！
　
こんなプレーが出来るように
・止める（ぴたり）
・運ぶ（キープ・間）
・インサイドパス（強く）
を意識したトレーニングをみっちりやっていくよ！！
　

Author: tademako